【3大栄養素】
炭水化物、タンパク質、脂質
身体を作るために主となる必要な栄養素
5大栄養素の中でエネルギー源となる3大栄養素
炭水化物
グリコーゲンが身体を動かす
5大栄養素のひとつである炭水化物は、私たちのエネルギー源となる重要な栄養素です。
この炭水化物には糖質と繊維があり、糖質は主にデンプンのことをさします。
繊維とは消化されない成分のことですが、よく耳にする食物繊維とは別のものです。
糖質は、米や小麦などの穀類や砂糖類の主成分でからだを動かす燃料として働きます。
そして、とり込まれた糖質は小腸で吸収され、グリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられます。
こうして、蓄積されたグリコーゲンが私たちのエネルギーとなって必要なときに消費されるのです。
一方、繊維の主成分はセルロースといわれるもので、こちらは消化されませんからエネルギーにはなりませんが、腸の働きを整えて便通をよくしてくれます。
なお、この炭水化物は体内では生成されませんから、毎日の食事で摂取する必要があります。
参考記事⇒和食で健康的な食生活の基本を支える~5大栄養素と身体
タンパク質
必須アミノ酸を含む肉や魚が良質
タンパク質はからだの中の細胞を生成するのに必要不可欠な栄養素です。
このタンパク質はエネルギー源としても働きますが、ホルモンや酵素類などの生理機能を調節するという働きがあり、からだの中で分解されます。
タンパク質の中でも体内で生成されないアミノ酸を必須アミノ酸といい、8種類が存在します。
この必須アミノ酸は食べ物からしか摂取できませんので、タンパク食品は毎日、過不足なくとらなければいけません。
そして、タンパク質とはこれらのアミノ酸が結合したもので、その結合のしかたによっていろいろな性質があります。
また、野菜などの食品にも微量に含まれていますが、必須アミノ酸をバランスよく摂取できるのは肉や魚です。
このように、肉や魚類は必須アミノ酸が効率よく摂取できるため、良質なタンパク源とされています。
参考記事⇒栄養を意識して料理を作ると自然に心と身体が元気になる
脂質
脂溶性ビタミンの吸収に必要な栄養素
この脂質は悪者扱いされることが多いのですが、炭水化物やタンパク質以上のエネルギーを与えてくれる重要な成分です。
特に脂溶性ビタミンの吸収には絶対に欠かせません。
脂質のほとんどは中性脂肪で体内では脂肪酸とグリセリンに分解されます。
脂肪酸のひとつであるリノール酸は、必須脂肪酸といわれており、体内で生成できないため食べ物から摂取する必要があります。
そのほか、細胞膜を作るリン脂質やコレステロールも脂質の仲間です。
魚類に多いDHAとEPA
脂質は、動物性脂肪に多い飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)と植物性に多い不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)に分けられます。
この不飽和脂肪酸には、リノール酸、リノレン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの必須脂肪酸があり、不足すると脳の障害につながるともいわれています。
特にDHAは脳の発達に深く関わっており、「魚を食べると頭が良くなる」といわれるのはこのためで「さば、いわし、さんま、ぶり」などの青背の魚に多く含まれています。
同じ不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)と並んでコレステロールを抑制し、動脈硬化や高血圧を予防することでも知られています。
参考記事⇒ビタミン・ミネラル・食物繊維「身体機能を調節する栄養素」
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