ごぼうの健康効果
ごぼうが持つ身体によい薬としての成分と効能とは?
「ごぼう」はキク科の多年草で、古くから宮廷などで料理に利用されてきました。
また、日本には自生していませんが、食材としての品種改良が行われ 栽培されています。
ごぼうは食物繊維が豊富な土の香りの和食野菜
食物繊維は便秘や滋養強壮、ガン予防などにも効果があります。
ごぼう「牛蒡」
ごぼうの身体に対する効能
「便秘、整腸、滋養強壮、むくみ、肉体疲労、ガン予防」
ごぼうは主に炭水化物から成り立っていますが、多量に含まれているセルロースやリグニンなどの食物繊維にも効能が期待できます。
これらの食物繊維は、多量の水分を吸収して腸の運動を活発にし、便の通りをよくします。
それと同時に、腸内の善玉菌を活性化させ、ガン細胞の発生を抑制することにも期待できます。
発がん物質を体外に排出する作用もあるので、ガン対策にも心強い根菜をいえます。
また、ごぼうは精がつくと昔から言われるように、アルギニンという成分が滋養強壮に効きます。
その効力は、スタミナドリンクにも利用されているほどです。
それから、イヌリンという炭水化物が腎臓の機能を高め、利尿作用があることも知られてきました。
東洋医学ではむくみをとる薬として重宝され、その成分の特徴としてカリウムは豊富ですが、カルシウム、ビタミン類は少量で βーカロチンはほとんど含まれていません。
注:ごぼうは便秘に効果がありますが、ストレスからくる過敏性腸症候群の便秘の場合は、大腸粘膜を刺激しますのであまり食べないようにしてください。
効果的な食べ方
皮はむかずにささがきにして
ごぼうの旨味は皮に多く、皮はむかずにそぎ落として食べるのがおすすめです。
大腸ガンの予防に効果が期待できるリグニンは、切って時間がたつほど増えていきますので、ささがきにして、しばらく置いてから食べるのが効果的です。
また、便秘の解消には油を使った料理がおすすめで、金平ごぼうは理にかなった食べ方ともいえます。
そして、油は食物繊維によくなじみ、便のすべりがスムーズになるというメリットもあります。
ごぼうはアクが強く、空気に触れると変色しますので、切ったら素早く真水や酢水につけてください。