和包丁の種類2つ「本焼き、かすみの合わせ」
今回は和食調理で使う2種類の包丁をご紹介したいと思いますので、お役立てください。
和食の包丁2つの作り
■ 包丁は作る素材によって本焼きと、かすみの2つに分けられます。
本焼き
本焼きは、日本刀と同じような構造をしており、刃を1枚の鋼(はがね)だけで作ったもので、包丁の中でも高級品とされます。
かすみの合わせ
本焼きに対して、かすみと呼ばれる包丁は、材料を切る鋭い部分に鋼を使い、やわらかい鉄と張り合わせた2枚構造になっています。
そして、こちらは包丁をといだときに、砥石(といし)に接する斜めになった部分(切刃)に「もやもやとした波紋」が出るのが特徴で、この部分が張り合わせたつぎ目です。
また、刃の裏側に金属を合わせた筋目が入っており、一般に出回わっているものの、ほとんどがこのタイプです。
調理に多く使う三種類の包丁
薄刃包丁(うすばぼうちょう)
主に野菜用としてもちいられ、材料を刻んだり、皮をむくときに使われます。
そして、薄刃には関東式の四角い形状をしたものと、関西式で鎌型(かまがた)と呼ばれる、みねの先端が丸くなった包丁の2つがあります。
出刃包丁(でばぼうちょう)
出刃は魚を2枚、または3枚におろしたり、骨や頭などのかたい部分を切るときに使う、厚みと重みがある包丁です。
柳刃包丁(やなぎばぼうちょう)
柳刃は別名を「刺し身包丁」ともいい、その名の通り刺身を切るときに使います。
そして、関西では刃の先がとがっている包丁が多く使われ、関東では先端まで同じ幅の「たこ引き」と呼ばれるものも使用されます。
今回は包丁の作りをご紹介いたしました。
他の雑学につきましては≫「和食の語源、意味、由来一覧」に掲載しておりますので、お役立てください。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。