秋の日本料理【演出と器選び】懐石、会席料理に季節を盛り込む

 
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秋の日本料理、演出と器選び

夏が過ぎて冷やし鉢などのつめたい料理中心の献立から、次第に温かくてぬくもりのある演出へと変化していく初秋。

今回は秋の日本料理演出についてご紹介したいと思います。

秋の料理演出と器選び、季節を盛り込む

そして、秋の深まりとともに料理を盛る器にも温かみを演出し、色合いにもぬくもりを持たせていきます。

初秋の頃は、夏の名残の風情を楽しむ演出から、徐々に緑の葉が半分黄色に変わっていく姿などを表した色合いのものが好まれるようになります。

季節と器、料理の配色を考える場合、初秋は秋色の強いものを中心にするのではなく、自分の肌で感じた自然の色合いを取り入れて青葉や紅葉などのかい敷も上手に使って四季の移ろいを盛り込んでください。

また、中秋の名月にちなんで月に関連したものや、重陽の節句をイメージさせる菊にちなんだ器や演出などがふさわしい時期でもあります。

「重陽の節句」

1年の間に5回ある節句のうち、9月9日を重陽の節句といいます。

重陽とは、陽の数(奇数)の中で一番大きな「九」が重なることからついている名で、この節句は別名「菊の節句、重九の節句」とも呼ばれています。

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そして初秋が過ぎ、季節の深まりとともに紅葉やいちょうをモチーフにした演出や器、山椒の実がはぜた様子を表した秋らしい特徴のある割山椒なども好まれるようになります。

この頃から晩秋にかけて、裏白や雪笹などのかい敷や模様を上手に使い、季節が冬へと変化していく様子と自然の移ろいを料理に盛り込んでいってください。

こうして、同じ秋でも季節の移ろいを器や料理に自然な形で反映させ、盛り付けと四季の変化を楽しみながら演出していくことが大切です。

秋の料理の参考にしていただければ幸いです。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。