【煮魚と調味料の割合】
今回は酒、砂糖、みりん、しょうゆを同じ分量で合わせる煮魚の味つけをご紹介したいと思いますので、煮物の献立や和食調理の参考にされてはいかがでしょうか。
煮魚の作り方
今回の煮かたはメバルやカレイの煮付け、ブリ大根などにしっかりと味をつけるときに用います。
調味料を同量で合わせる方法
最初に酒、砂糖、みりん、しょうゆの4種をお玉やコップ等ですりきり1杯ずつ鍋に入れてください。
そして、4つの調味料が入った鍋に水を加えてください。
このときの水が5杯の場合は【5:1:1:1:1】の比率で、10杯のときは【10:1:1:1:1】の煮汁となります。
※(重さではなく容積比です)
そして、魚から旨味が出ますので「だし」は使わずに「水」で大丈夫です。
ポイント
合わせた段階で水の量が多いと薄味のように感じますが、調味料の割合比率は同じなため、味の濃さと甘味に対しての塩味のバランスは変わりません。
したがいまして、煮詰め具合(加熱時間)によって濃くしたり、薄く仕上げたりすることが可能になり、これは使う食材に応じて変化させます。
うすめに仕上げる例
白身魚や生臭さが少ない材料は1杯ずつくわえた酒などの調味料に対して、水の割合を多くして短時間であっさりと仕上げるほうがよく合い、持ち味が淡白ですから煮つめると塩辛く感じます。
(例)
たい、たら、あいなめ等
濃いめに仕上げる例
そして、青背の魚やうろこの臭いが強いカレイなどは、煮汁を煮つめて仕上がりの汁を濃くすると食べやすくなります。
青魚の調理例(ぶり大根)
ぶりの切り身、大根、菊菜、ゆずの皮
酒、砂糖、みりん、濃口しょうゆ
下処理の工程
【1】最初に、大きめの一口大に切ったぶりを霜降りして、うろこと汚れを取ってください。
霜降り手順につきましては≫「魚の霜降り方法と注意点!煮魚を美味しく作るための下処理」に掲載しております。
【2】次に、菊菜の葉を塩ゆでして約5㎝に切ってください。
【3】このあと、皮をむいた大根を半月型切り分けて、面取りをしてください。
■ 面取りが苦手な方は、ピーラーを使うと簡単にできます。
そして、米のとぎ汁で歯ごたえが残る程度にゆでたあと、とぎ汁の臭いを取るために大根を湯に通す、または水にさらすと下処理完了です。
ここから水と調味料の分量を、お玉ではかりながら煮ます。
煮る工程
【3】霜降りしたぶりと5㎝角のだし昆布を鍋に入れ、お玉で水を7杯加えてください。
そして、酒を1杯加えて、ぶりの高さの2倍にしてください。
【4】このあと、強火にかけてアクを取り、ぶりに火を通して砂糖とみりんを1杯ずつ加えて、弱火で約10分間煮てください。
【5】そして、昆布を取り出したあと、しょうゆ1杯と大根を加えて、さらに15分間煮てください。
【6】このあと、火を止めて、そのまま冷ましながら味をなじませます。
【7】最後に、鍋を火にかけて再度温め、塩ゆでした菊菜を煮汁に加えて、ゆずの皮と一緒に添えると完成です。
(容積比率)
【7:1:1:1:1】
水 | 7杯 |
酒 | 1杯 |
砂糖 | 1杯 |
みりん | 1杯 |
濃口しょうゆ | 1杯 |
※ 上記の分量を同じお玉で杯数をはかりながら、鍋に入れてください。
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今回は煮魚の割合とコツをご紹介いたしました。
他のレシピにつきましては「本サイトの料理内容一覧」に掲載しておりますので参考にされてはいかがでしょうか。