「すき焼きのコツ3つ」
今回は、すき焼きを作るときのコツを3つご紹介したいと思いますので、和食調理にお役立てください。
すき焼き作りのコツ3つ
おいしく作る注意点とポイント
- 白滝(糸こんにゃく)にも下処理をする
- 白滝と牛肉をはなして入れ、サッと火を通す
- 鍋に入れる割り下の適量
1、白滝の下ごしらえ
白滝(しらたき)は、すき焼きの材料では脇役になりますが、どう扱うかによって仕上がりのおいしさが変化する食材です。
そして、すき焼きを作る場合は白滝にも下ごしらえが必要で、水洗いするだけでは製造時に使用された石灰くささが残っているため、煮汁に臭いが移って味が悪くなります。
また、白滝そのものに水分が多すぎると、味が入りにくくなりますから、水洗いをしたあとに熱湯で約5分間ゆでて、くさみと余分な水分を飛ばしてから使ってください。
■このひと手間を加えることで、すき焼きの味がぐっとよくなります。
そして、他のこんにゃくを下ゆで(ゆでこぼし)してから煮物にするのも同じ理由からです。
2、白滝と牛肉をはなして入れ、サッと火を通す
次のポイントは白滝を鍋に入れるときの場所で、牛肉をやわらかく仕上げるためには肉の近くに入れないことが重要になります。
これは、白滝に含まれる石灰で肉質がかたくなり、肉の色が黒く変色してしまうためです。
このことから、すき焼きを作るときは、肉と白滝をなるべくはなして鍋に入れてください。
そうすると、すき焼きの見た目がよくなって肉がやわらかく仕上がります。
また、すき焼きは鍋物ですが「焼く」料理に入り、ほとんどの場合が薄切り肉を使って調理しますので、色が変わったところが丁度良い食べごろになります。
3、鍋に入れる割り下の適量
一般に、関西風のすき焼きは割り下を使わず、砂糖、醤油、酒で味つけをします。
一方、関東風のすき焼きは、肉から取ったスープと調味料を、あらかじめ合わせた「割り下」を作って味つけします。
そして、関東風で作るときに「割り下」の量が多いと、調味料に肉や野菜の旨味が溶け出してしまいますので、割り下は鍋底を薄くおおう程度が「丁度良い量」になります。
そうすると、材料の旨味が「割り下」に溶け出さず、最後までおいしくいただけます。
すき焼きの語源、由来
すき焼きは「鉄鍋」を使った濃厚な味つけの焼き物で、日本独特の鍋料理です。
そして、別名を「牛すき」または「牛鍋」ともいいます。
「語源、由来」
日本に仏教が伝来したのち、獣肉を食べることが禁じられていましたが、一部では肉食が行われていました。
そして、鍋のかわりに鋤(すき)を使ってカモシカの肉などを焼いたとされ、この鋤を使っていたことから「すき焼き」になったといわれています。
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