和食の料理用語集【愛知県の郷土料理と名物料理】
鯇茶漬け(あめちゃづけ)
愛知県奥三河地方の郷土料理で、アメの甘露煮を飯にのせ、だし、または熱い番茶をかけたものです。
■「アメ」とは、アマゴのこと。
アメは4~6月にかけて水揚げしたものの内臓を除き、串焼きにしてから干して保存します。
これを甘露煮にする場合は、もどしてから用います。
鯔饅頭(いなまんじゅう)
イナの腹に甘みそを詰めて串焼きにしたもので、「イナ」とはボラの幼魚のことです。
イナは、姿のまま骨と内臓を取り出し、甘みそは、みそ、砂糖、いったギンナン、シイタケのせん切り、ショウガのみじん切りなどを混ぜ合わせて作ります。
腹に詰めた甘みそが、まんじゅうの「あん」に似ていることからこの名があります。
菜飯田楽(なめしでんがく)
豊橋市の名物料理。
田楽豆腐に菜飯を添えたもので、一種のつきものです。
■ 田楽は豆腐を竹串に刺して焼いたものに八丁みそのたれを塗りつけてあぶり、木の芽やからしを添え、菜飯は、大根の葉をゆでて刻み、塩もみして飯の炊き上がりに混ぜ込みます。
螺汁(にしじる)
篠島(しのじま)の名物料理。
11月から翌年の2月にかけてとれる「アカニシなどのニシ類」を洗って貝殻ごと細かく砕き、これにメバルの焼き身と焼きみそをひやして混ぜ、すり鉢に入れて冷たい水でのばしながらすり合わせた汁のことです。
酒の肴(さかな)にするほか、そのまま吸い物として用いたり、飯にかけたりします。
※ 郷土料理は各地方で独自に発展しているため、地域によって材料や作り方などが多少異なる場合があります。
【関連】
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【参考】
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【献立別】 | 各料理の語源、意味、由来など |
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