掻敷、皆敷、苴(かいしき)の意味とは【料理の器に敷く木の葉や紙】

 
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和食の料理用語「雑学、豆知識」

今回は料理の器にしく木の葉や紙の【掻敷、皆敷、苴(かいしき)】の意味をご紹介したいと思いますので、和食調理にお役立てください。

日本料理の用語集

掻敷、皆敷、苴(かいしき)とは

料理を盛る器や神饌(しんせん)にしく「木の葉」や「紙」の総称で、食器がなかった古代は、食べ物を木の葉に盛りつけたといわれています。

神饌(しんせん)とは、神様にお供えする食べ物をいい、このことから「かいしき」が使われるようになり、主に現在では料理におもむきを持たせる目的で使用します。

かいしきの主な例(木の葉類)

鏡もちにそえる「ゆずり葉」

ゆずり葉,正月の飾りつけ,かいしき

ゆずり葉は、新しい芽が出てから古い葉が落ちることからこの名があり、だいだいの実と同じように、親子代々相継ぐめでたい葉という意味があります。

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難を転ずる「なんてんの葉」

なんてんは漢字で「南天」と書きますが、これを「難転」として、災難に合わないようにという願いが込められ、料理以外にも家の鬼門にあたる方角に植えたりします。

ひらめの龍皮巻き,南天

かしわもちに使う「かしわの葉」

こちらは、かしわの葉が新芽が育つまで枯れないという理由から、5月5日の端午の節句にお供えとして使われ、子孫繁栄を願って縁起をかついだものといわれています。

料理に多く使われる「ささの葉」

ささの葉は昔、切腹する人に出す「かいしき」に使われたという理由で忌み嫌われましたが、抗菌や殺菌の効果がありますので魚料理に用いられ、生ものを使用する寿司に敷いたり、巻いたりすることが多いです。

いわしの玉子けんちん焼き,べっこうしょうが,焼き物の献立

みょうが寿司としんこ巻き

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かいしき【紙】

あゆの一夜干しと骨せんべい,口がわり,焼き物の献立

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