【和食の煮物に役立つ】
「かぼちゃの飾り切りと下ごしらえ」
今回は本ブログでご紹介しております「飾り切りの方法~手順とコツ」の中から和食の煮物でよく使うかぼちゃ【南瓜】の飾り切り手順~コツと、煮くずれさせないようにするための下ゆで方法をまとめました。
煮物の切り出しや日本料理の季節演出など、和食調理にお役立てください。
最近は野菜で作る飾り切りも型抜きを使うことが多くなり、包丁でむきものをする機会もずいぶん減ってきていると思いますので、切り方の手順やちょっとしたコツを参考にしていただけると幸いです。
また、他の野菜を使った飾り切り方法につきましては「野菜の飾り切りとコツ+基本の切り方に掲載しておりますのでお役立てください。
かぼちゃの飾り切り方法~煮くずれを防ぐ下ゆでの手順
日本料理のむきもの~かぼちゃの飾り切り一覧
「かぼちゃの飾り切り関連」
かぼちゃの下ごしらえ~煮くずれを防ぐ下ゆで手順
かぼちゃの煮物は煮くずれするから難しい・・・と思われがちなのですがコツをつかむときれいな形に仕上がりますので参考にしてください。
そして、かぼちゃの下ゆでをする場合に気をつけていただくことは、
1、面取りをする。
2、かぼちゃを踊らさない。
この2つです。
この2つに気をつけるだけで煮くずれは防げます。
注、かぼちゃは非常に固く、切り分けるときに包丁に力を入れて切りますので、切る際はけがのないように十分注意して下さい。
かぼちゃの下ごしらえ~下ゆで方法
(1)
かぼちゃを半分に割って種をスプーンなどで取り除いてください。
■かぼちゃは、種を取ると非常にいたみやすくなりますから使う分だけ取るようにしてください。
(2)
かぼちゃを食べやすく1口だいに切ってください。
皮が固く、種のあるやわらかい方をまな板にあてて切ると、包丁に力を入れた際に滑ってしまい、非常に危ないですから必ず皮目を下にしてください。
■この固い方をまな板にあてて切るのは基本の切り方で、鮭を2枚におろして切り身にする場合でも、中骨がある方の身は皮よりも固い骨を下にして、逆に中骨がついていない方は、身よりも皮が固いので皮目を下にして切ります。
こうすると、やわらかい方から切りはじめますので包丁が入りやすく、そして、きれいに切り分けられ、最後に固い方に力を入れて切り離すことができて安全です。
(3)
種の付いていた柔らかい部分を切り落とし、皮を薄くむいてください。
そのままでも大丈夫なのですが、皮まで柔らかく煮ようとすると、時間がかかってしまい煮くずれの原因にもなりますので薄く削ようにむいてください。
かぼちゃを横向きにして、まな板において切り落とすと簡単に取れます。
また皮目がくぼんでいて切り取りにくく少し残っている場合、その部分が煮上がるときれいな色に仕上がりますからむける部分だけで大丈夫です。
(4)
皮がむけたら「面取り」をしていきます。
「面取り」とは、とがった角を少し包丁で切り落として煮くずれを防ぐ調理法のことで、これをしないと形がくずれてきれいな形に仕上がりません。
先ほどむいた皮は、細く切って面取りした部分とかき揚げにすると無駄なく調理ができ、また、切り干し大根のように一度干してからさっと油で揚げて和え物に利用することもできます。
(5)
熱湯に塩を少量加え、かぼちゃをゆでてください。
塩の目安は水1ℓに対して塩が10g程度です。
(塩分濃度=1%)
このときに火が強いと形がくずれてしまいますので、かぼちゃが湯の中で踊らないように「中火程度の火加減」でゆでてください。
そして、生のかぼちゃは固く感じますが、芋類などに比べると火の通りが早く、ゆで上がりの目安は力を入れずに竹串がスッと通るくらいのやわらかさです。
このあと煮汁で煮る場合は、かぼちゃにもう一度火を入れますので、ここではゆで過ぎないように注意してください。
また、煮汁に浸けて味を含ませる場合はしっかりとゆでて、時間を節約したい方はポリ袋にかぼちゃを入れ、空気の抜け道を作って電子レンジで加熱しても下処理ができます。
かぼちゃの下ゆでは、面取りと踊らさないことの2つに気をつけると、煮くずれせずにゆでられますので、かぼちゃをゆでる際や煮物作りの参考にしてください。
【関連】
今回は、かぼちゃの飾り切りとゆで方をご紹介いたしました。
他のレシピにつきましては≫「本サイトの料理内容一覧」に掲載しておりますのでお役立ていただければ幸いです。
次回は違うメニューでお目にかかりたいと思います。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。