手順がわかると簡単【涼しげな氷の器】
今回は氷器の作り方と刺身を盛りつける手順をご紹介したいと思いますので、夏の料理にお役立てください。
また、氷器を風船で作るときのポイントも記事下部に掲載しておりますので参考されてはいかがでしょうか。
氷器の作り方と盛りつけ法
氷の器の作り方手順とコツ
【1】最初に、大きさのちがうボールを2つ用意してください。
■ 今回は直径12㎝と16.5㎝のボールを使用しております。
【2】次に、製氷機の細かい氷や、くだいた氷を大きいほうのボールに7ぶん目まで入れてください。
氷をくだく機械がない場合はナイロン袋を2枚重ねた中に入れ、さらにタオルで包んだ上からたたいてください。
■ かき氷の機械を使う場合は、あらめにくだいてください。
【3】小さいボールに約半分の水を入れてください。
【4】このあと、氷を入れたボールの8ぶん目まで水を入れてください。
【5】そして、小さいボールを中心にのせてください。
【6】この状態で冷凍庫に入れてひやし固めると完成です。
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くだいた氷を使う理由
下側のボールに氷を入れないと、中のボールが動いて形がととのえづらくなります。
しかし、くだいた氷を入れることで、のせているボールの微妙な調整ができるようになり、形がととのえやすくなります。
氷の器を長持ちさせるコツ
ボールから取り出して、再度、冷凍庫でひやすと、氷が硬くしまって溶けにくくなり、30分ていどもちます。
【関連】
氷の器を長持ちさせる方法につきましては≫「冷凍庫でひやしてしめる方法」に掲載しておりますので参考にしてください。
実際に刺身を盛りつける工程
「氷の器に刺身を盛りつける手順」
【1】まず、器の上にすべり止めの葉や大根けんなどを敷いてください。
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■ 網を置くときは氷がすべりますので、大根けんの下に敷いてください。
そして、氷の器をのせてください。
【2】次に、刺身が氷にくっつかないようにするための大根スライスや笹の葉などを器の中に敷いてください。
※ 冷凍庫から取り出した器に刺身や大根けんを直接盛りつけると、くっついて取れなくなり、大葉じそは氷焼けして、すぐ真っ黒になってしまいますので気をつけてください。
【3】このあと、自由に盛りつけて、仕上げにかえでの葉や小石をあしらうと、夏らしい刺身の盛り合わせが完成です。
「盛りつけ例1」
「下の器をかえた盛りつけ例」
長時間おいて氷が溶けてしまうと、器の中が水びたしになりますので、時間をおくときは下に網をしいてください。
そして、氷の中に松葉やかえでの葉を入れると、きれいに見えますが、不快に感じる方もおられますので、お客様に出す場合は十分注意してください。
また、大葉や紅たでなど、刺身に添えるあしらいを中に入れるときは大丈夫です。
氷の器を風船で作る方法
こちらはブランデーグラスのような器に仕上がります。
【1】最初に、風船の中に水を入れてください。
そして、ラップフィルムや紙などをねじって棒状にまとめて輪を作り、風船の丸い方が下になるよう輪の中に置いて、冷凍庫に入れてください。
※ 八百屋さんでメロンやスイカが置いてあるときと同じ状態にしてください。
■ この状態で数時間、冷凍庫に入れておくと、外側から凍って卵の殻のような感じに固まります。
【2】このあと、輪の上に置いたまま取り出して、結び目を少し持ち上げながらハサミで切ると、風船のゴムがちぢんで自然に下までむけます。
そして、上の凍っている部分に温めた鉄板をあてて穴を開ける、または包丁などで割り取るとブランデーグラスのような形に仕上がります。
風船で作る場合の注意点
風船で作ると、グラスのように薄くて見た目良く仕上がりますが、中に入れる水を毎回、同じ温度に調節し、冷凍庫の温度を一定に保たないと、固まる時間がバラバラになって失敗が多くなります。
そして、冷凍庫の開け閉めが多い場合は、なかなか固まりませんから時間を計算できるときや料理写真の撮影用に適しています。
【関連】
今回の氷の器と組み合わせられる夏の料理演出方法につきましては≫「七夕の料理演出、前菜、八寸、刺身に役立つ夏の盛りつけ方法」に掲載しておりますので参考にされてはいかがでしょうか。
≫簡単な飾り切り一覧を見る
≫食材別の切り方一覧を見る
≫料理別の切り方一覧を見る
≫季節別の切り方一覧を見る
【参考】
今回は氷の器をご紹介いたしました。
他の夏料理につきましては≫「夏の料理関連一覧」に掲載しておりますのでお役立てください。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。