丸十のレモン煮の作り方と割合
今回は、くちなしの実で色付けした「さつま芋」をレモン風味のシロップで煮る手順をご紹介したいと思いますので、料理のあしらいや八寸の献立、前菜などの参考にされてはいかがでしょうか。
■ 丸十とは、さつま芋の別名として使う言葉で、薩摩藩の家紋からつけられています。
さつま芋の煮物レシピ
レモン煮の作り方と砂糖蜜割合
【1】最初に、厚さ1.5㎝の輪切りにして、角を面取りをした「さつま芋」を水に浸してください。
■ 芋のアクで色が黒くなる場合は「ミョウバン水」に浸したあと、真水で洗ってください。
※ ミョウバン水に浸す時間が長いと、芋がかたくなりますので気をつけてください。
【2】次に、芋と水を鍋に入れ、つぶしたくちなしの実を加えて串がスッと通るやわらかさまで「水」からゆでてください。
加熱時間の目安は、芋が湯の中で少し動く程度の温度(約90℃)で20~25分程度です。
■ くちなしの実の目安分量は水1000㏄に対して2個程度で、うすい黄色をつける場合は1個でも大丈夫です。
【3】そして、ゆであがった芋を水にさらしたあと、水気をきってください。
■ 芋を蒸し器に約5分間入れて、取り出したあとの熱を利用すると余分な水気が飛びます。
注:蒸し器の蓋を開けるさいは、高温の蒸気が一気に吹き出ますのでヤケドをしないように十分注意してください。
芋を煮る工程
【4】シロップの水と砂糖を合わせてひと煮立ちさせ、芋を加えて弱火(85℃~90℃の火加減)で5~6分程度煮てください。
【シロップの割合】
水 | 600㏄ |
砂糖 | 200g |
レモンの果肉 | 1/2個程度 |
「温度の目安」
■ 火を弱めて芋がシロップの中で動かなくなる温度が約85℃です。
注:芋を鍋に入れるさいはヤケドをしないように気をつけてください。
【5】最後に、レモンの果肉、またはレモン汁を加えてシロップに酸味と風味をつけてください。
※ 皮は苦味が出ますので、むいてから鍋に加えてください。
そして、火を止めたあと、芋をそのまま冷まして味を含ませると完成です。
■ 煮物は汁が冷める段階で材料の水分が外に出ていき、食材の中(細胞内)に煮汁の味が入ります。
【関連】
今回は、さつま芋のレモン煮をご紹介いたしました。
他の料理内容につきましては≫「本サイトの料理内容一覧」に掲載しておりますので参考にされてはいかがでしょうか。
次回は違うメニューでお目にかかりたいと思います。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。