冬瓜の飾り切りと下ごしらえ
今回は本ブログでご紹介しております「飾り切り方法」から夏の煮物でよく使う冬瓜(とうがん)の切り方手順と、色よく下ゆでする方法(重曹の使い方)をご紹介したいと思います。
最近は、野菜の飾り切りも型抜きを使うことが多くなり、包丁でむきものをする機会もずいぶん減っておりますが、切り方手順やちょっとしたコツを参考にしていただけると幸いです。
冬瓜の飾り切り方法と下ゆでのコツ(重曹の使い方)
冬瓜の飾り切り方法とコツ一覧
■各切り方に移動いたします。
【関連】
冬瓜を色よく下ゆでする方法とコツ
冬瓜は夏野菜の中でも特に涼しさを演出できる食材で煮物にすると喜ばれますが、皮がかたくて鮮やかな緑色に仕上がらないため、煮物には使わない・・・という方も多いのではないでしょうか。
ですが、その場合に重曹(じゅうそう=炭酸水素ナトリウム)を使うと、それほどむつかしい煮物ではなく、きれいな緑色に仕上がりますので挑戦していただきたいと思います。
重曹 | 1 |
重曹にまぜる塩 | 1 |
皮をむく工程
【1】最初に冬瓜の皮を、お好み焼きを食べるときに使うへらでこすり取り、種を切り落としてください。
■ 皮目をこすると中の薄い緑色があらわれます。
切り込みを入れる工程
【2】次に、冬瓜を切り分けて、鹿の子に包丁目を入れてください。
↓↓↓
【鹿の子の意味】
皮に塩と重曹をすり込む工程
【3】塩と重曹(炭酸水素ナトリウム)を同量で合わせたものを皮にこすりつけ、そのまま約30分間おいてください。
ゆでる工程
【4】このあと、熱湯でやわらかくなるまでゆでてください。
■ ゆでるときの目安時間は、冬瓜を熱湯に入れてから約10分間です。
【5】最後に、ゆで上がった冬瓜を冷水に取って色止めすると完了です。
■ このあと、冷やした煮汁に冬瓜を浸して、味をなじませると色出し煮が作れます。
【関連レシピ】
よくある間違いと注意点
「重曹とミョウバン」
ミョウバンではなく重曹を使ってください!
色が似ているため、間違えることがある「ミョウバン」は、なすのアントシアン系色素の色出しに使うもので、青味野菜の色素であるクロロフィル系の色を鮮やかにする場合は用いません。
※ ミョウバンを使うと、冬瓜が茶色くなります。
また、ミョウバンは煮くずれを防ぐ目的で使うものですから、繊維を柔らかくする場合は逆効果になりますので気をつけてください。
【関連】
≫季節別、旬の食材を見る
≫簡単な飾り切り手順を見る
今回は冬瓜の飾り切りと下ゆでをご紹介いたしました。
他の切り方につきましては≫「野菜の飾り切り【100選】切り方とコツ一覧」に掲載しておりますのでお役立てください。
次回は違うメニューでお目にかかりたいと思います。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。