海老筍饅頭(えびたけのこまんじゅう)
今回は海老のすり身や包丁でたたいた身を皮にして、味を含ませた筍をあんに包む「蒸し物の作り方」をご紹介したいと思います。
■ 今回の饅頭は蒸し物の他にも「椀物」や「煮物」として利用できますので、春の献立の参考にされてはいかがでしょうか。
春の食材と献立【海老で筍を包んだ蒸し饅頭の作り方手順】
筍を煮て下味をつける工程
【1】最初に、先を切り落とした筍を鍋に入れ、筍の高さの2倍まで水をそそいでください。
そして、米ぬかとたかの爪を加えて、やわらかくなるまでゆでてください。
■ 下ゆでの詳しい内容につきましては≫「筍の下ゆで方法とアク抜きのコツ」に掲載しております。
【2】次に、筍をだし、みりん、うす口醤油の煮汁で約30分間煮て、自然に冷ましながら下味をつけてください。
※ 筍料理を作るときに下味をつけずにゆでたものをそのまま使うと、不快な口あたりやアクを強く感じる原因になりますので、煮物以外の献立を作る場合も煮汁で味をつけてから次の調理を行ってください。
海老の下処理工程
【3】殻と背わたを取り除いた海老の身を、包丁で歯ごたえが少し残る程度にたたいてください。
■ すり身として販売されている製品を使う場合は、この工程を飛ばしてください。
筍を海老で包む工程
【4】海老の身をラップフィルムに丸く広げて「さいの目切り」の筍をのせ、饅頭のように包んでください。
■ このとき、盛りつけに使わなくなった器を利用すると作業が効率よく進み、筍のかたい部分を細かく切ったものや、おろし金ですりおろしたものを包むと食材を無駄なく使用できます。
また、皮をやわらかく仕上げる場合は、おろし山芋や豆腐の裏ごしを海老の身に加えて、つなぎに少量の卵白や片栗粉などを入れてください。
蒸す工程
【5】饅頭型にととのえた海老の筍包みを蒸し器に入れて、中まで火を通してください。
仕上げの工程
【6】濃いめの吸い物だしに少量のみりんを加えて、くず粉、または片栗粉でとろみをつけた「くずあん」を作ってください。
そして、包丁の刃でたたいた木の芽(たたき木の芽)を「くずあん」に入れてください。
【7】最後に、蒸した饅頭を器に盛りつけて「木の芽あん」をかけると完成です。
【仕上げの工程をかえた盛りつけ例】
海老筍饅頭、東寺あんかけ
三つ葉、おろしわさび
【関連】
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≫春の料理関連一覧へ
今回は海老と筍の蒸し物をご紹介いたしました。
他のレシピにつきましては≫「本サイトの料理内容一覧」に掲載しておりますのでお役立ていただければ幸いです。
次回は違うメニューでお目にかかりたいと思います。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。