雛祭り(ひなまつり)
今回は3月の献立から「ひな寿司」の作り方をご紹介したいと思いますので、おしのぎの献立作成やご飯物の参考にされてはいかがでしょうか。
3月、ひな祭りの献立「ひな寿司の作り方手順」
おだいり様とおひな様
【1】男びなは、丸くまとめた寿司飯を金紙玉子で茶巾に包み、塩ゆでした三つ葉でゆるく結び止めたあとに穂付きの筍(たけのこ)をのせてください。
【2】女びなは、寿司に巻く白い昆布、または海苔(のり)を半分に切り分け、細巻き寿司の要りょうで菜の花の頭を出した状態で巻いてください。
【寿司に巻く白い昆布】
■ 尾付きの海老や細巻き、手巻き寿司に使える材料であれば菜の花のかわりとして使えます。
そして、桂むきした人参をゆでて寿司酢に30分程度ひたしたもので菜の花の寿司を1/4に切り分けたものを斜めにずらして巻き、塩ゆでした三つ葉で結び止めてください。
■ 人参の着物のえりは、左(向かって右側)が上にくるように重ね合わせてください。
右近のたちばな
【3】たちばなは、緑の葉に白い花が咲きますので、一寸豆で寿司飯を挟んでください。
■ 青煮のふきや菜の花などを葉の緑に見立てて、まぜ寿司にする方法でも大丈夫です。
左近の桜、または(桃花寿司)
【4】桜花や桃花に見立てる寿司は、ご飯を丸くまとめた上に5枚の日の菜漬けを重ね合わせて並べ、中心に丸抜きゆず、おぼろ玉子、ばら子(数の子のばらけたもの)等の黄色い食材をのせてください。
そして、酢醤油につけた細ごぼうの枝と胡瓜の浅漬けの葉をあしらうと完成です。
■ この寿司は梅花としても使え、桜の花びらを強調する場合は日の菜にⅤ字の切り込みを入れてください。
ひな祭りの豆知識
「右近橘、左近桜」
ひな人形の飾りつけに用いられる右近橘(うこんのたちばな)と左近桜(さこんのさくら)は平安京に存在した内裏(だいり)に由来するもので、現在では京都御所に橘の木と桜の木が植えてあります。
■ 内裏とは皇居の旧称を表す言葉です。
「男雛と女雛の位置」
関東と関西(京雛)では、男雛と女雛の左右の位置が反対になっています。
これは、明治時代に西洋の文化を取り入れたという説や、明治天皇が宮家に送られた「ひな人形」の左右が現在の関東雛の位置であった説などがあります。
■ どちらも向かって左側が男雛、そして右側に女雛が配置され、現在では関東雛の立ち位置が主流となっていますが、明治以前は京雛の位置が一般的でした。
したがいまして、左右のどちらが正しいということではありませんので、住んでいる地域や各家庭の風習に合わせて、ひな人形の飾りつけをしてください。
【関連】
今回は、ひな寿司の作り方をご紹介いたしました。
他のレシピ等につきましては≫「本サイトの料理内容一覧」にも掲載しておりますのでお役立ていただければ幸いです。
次回は違うメニューでお目にかかりたいと思います。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。