本膳(ほんぜん)の意味
今回は武家の礼法が確立した室町時代に始まったとされる本膳料理の名としても用いられる「本膳」についてご紹介したいと思いますので、料理雑学の参考にされてはいかがでしょうか。
和食の料理用語集
本膳(ほんぜん)とは
日本料理の正式な膳組みで、客の正面に1人ずつ置かれる膳のことをいいます。
本膳の器の配置
膳の上には左手前に飯椀、右手前に汁椀、左向こうが平椀の煮物類、そして右向こう側に膾(なます)を置き、中央には中皿、または中猪口(なかぢょく)に入れた香の物や梅干しを配置します。
また、本膳は「一の膳」ともいいますが、これは本膳料理が「一の膳」のあとに「二の膳」、「三の膳」と続くため、他の膳と区別して主となる膳ということから呼ばれる名称で、7種の器を配置する場合もあります。
■ 現在では、江戸時代に略式化された袱紗料理(ふくさりょうり)を本膳料理と呼ぶことが多く、さらに略式化した料理が茶懐石料理として、茶の湯の席で出されています。
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今回は本膳の意味をご紹介いたしました。
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次回は違うメニューでお目にかかりたいと思います。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。